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2012年 01月 21日
少年の日の風景 : 小久保和雄
真夏の炎天下 涸れ井戸の手動ポンプの残骸が 赤茶色に錆びついて、放置されていた それを見て、私は、思わず 声を立てずに泣いた 心の中で、涙がこぼれた 遠い真夏の日、少年達は 草野球や、虫捕りに明け暮れ その合間に喉を潤したり 頭から水をかぶったりして いのちが湧き上がるような 飛沫を上げてほとばしる 冷たい水と戯れ合った... やがて夏が終る頃 曼珠沙華が、辺り一面に 燃え盛るように、咲き乱れるはずだ この詩は『乱声』35号に掲載されました。 『乱声』は十月書林店頭にて販売しております。 (最新号定価 : 300円) ※ バックナンバーにつきましては在庫のない号もあります。 十月書林(地図) 〒 630-8365 奈良市 下御門町 38 アクセス : 近鉄奈良駅より南へ徒歩10分。 ※ 近鉄奈良駅より東向商店街、 もちいどの商店街、下御門商店街と三つのアーケードを辿ってください。 (十月書林は下御門商店街南側出口にあります。) 十月書林の営業上のお知らせにつきましてはこちらのブログをご参照ください。
by librairie_octobre
| 2012-01-21 10:20
| 詩 : 乱声篇
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